1. 2018年1 月コロンビア出張レポート①

2018年1 月コロンビア出張レポート①

コロンビア出張レポート①


2018年1月6日から1月24日まで、弊社スタッフ永田が南米コロンビアへ出張をして参りました。

今回はコロンビア北部と南部の産地を見て回りましたので簡単ではありますがご紹介をさせていただきます。

南米コロンビア

コロンビア共和国は南アメリカ北西部に位置する国です。国土は日本の約2.5倍ほどで人口は5千万人弱です。首都はボゴタという人口770万人の大都市です。太平洋とカリブ海に面しており、豊かな自然と天然資源に恵まれています。南北にはアンデス山脈が縦断していて、東部はアマゾン熱帯雨林地帯になります。コロンビアに最初にコーヒーが伝播されたのは1723年だと言われています。1900年代始めにはコロンビアの輸出総額の50%にもなり、国の重要な作物となりました。現在でも全輸出品の7%を占め、約300万人がコーヒー関連の職に就く国の重要作物であり続けています。生産量はブラジル、ベトナムに次ぎ世界第3位で、約8億7千万キログラム=約1,200万袋( 70kg)を生産しており世界全体の約90億キログラム=約1億3千万袋の1割弱を生産しています。

南北に広がり、南部地域は赤道直下になることから、コロンビアではほぼ年間を通してコーヒーの収穫がされています。地域により年2回の収穫期(第一収穫期のメインクロップと第二収穫期のフライクロップまたはミタカクロップ)があり、また地域毎に収穫期もずれていきます。コロンビアのコーヒーは昔からコロンビア マイルドの名で他国のコーヒーとは別扱いで取引がされているほど人気があります。Juan Valdesという生産者とコーヒーを運ぶラバのツーショットのシンボルも麻袋に印刷され、ブランド化に貢献しました。実際に国内にもJuan Valdesという名のカフェチェーン店が目立っていました。かつてはFNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)により全ての国内産コーヒーが輸出され厳正に管理されていましたが、現在ではマーケットの多様化の故か多くの民間企業が輸出をしています。一時期は収穫量の多い品種に切り替わり品質低下が危惧されましたが、現在では品質重視の方向に切り替えが進み、高品質なスペシャルティコーヒーを生産しています。実際に世界の多くのトップバリスタがコロンビアのコーヒーを競技会でも使用しています。

 

コロンビア第二の都市メデジン

今回の旅程の起点となった街は、メデジン(Medellin)というコロンビアの首都ボゴタに続く第二の都市です。コロンビア北西部にあるアンティオキア県の県都であり、人口約250万人を誇ります。標高は首都のボゴタほど(2,600m)ではないですが、1,700mと高い標高にあります。コロンビアというと麻薬組織の活動による治安の悪さをイメージする方も多くいると思います。実際にメデジンは1990年代にはゲリラ組織の活動が活発となり市長暗殺などが続き、無政府状態ともなりました。しかし2000年以降、政府の努力により急激に治安が回復し、既に6~7年前には治安は相当良くなっています。実際に街を歩い印象では、危険を感じることはなく昼夜共に快適に過ごすことができました。ちなみに2013年には都市メデジンはウォール・ストリートジャーナルにより『今年の最も革新的な都市』コンテストで1位になっています。

現地スタッフに市内を案内していただきましたが、お洒落でモダンな地域や閑静な住宅地からやや貧しい地区などが交わっており、開発中の地区も多くこれからますます魅力的な都市へと進化していくように見えました。住人が笑い合い豊かな生活を送っている地域なども散策しまさたが、ほんの10年前までには警察も立ち入ることが出来ないほど危険な地域だったそうです。

カラフルで街を歩くだけで楽しくなるメデジン近郊のグアタぺの街も、かつてはその様な非常に治安の悪いところだったそうです。

 

Permigano Cafe(ペルミガーノ カフェ)

メデジンで最も人気のあるカフェ Permigano  Cafe。昼過ぎには満席となり、ウェブ上でも高い評価を得ているメデジンでダントツで人気のカフェです。2012年に世界的なコーヒーウェブマガジン『Sprudge.com』により『Best New Cafe』にも選出されています。このカフェは現在31歳の若きオーナー ペドロさん(Pedro Echavarria)により営まれています。彼はまたSanta Barbara Estateという父親が40年間営むコーヒー農園を引き継ぎ、生産者としての顔もあります。また国内各地の高品質なコーヒーを買い付け、スペシャルティコーヒーとして販売/輸出もしています。カフェタイムではSanta Barbara Estateのコーヒーの一つサンパスカル(San Pascual)を過去に取り扱っております。ナチュラルプロセス(非水洗式)の甘くとてもバランスの良いコーヒーで非常に人気が高い商品でした。今回は彼に同行して生産地を巡って参りました。ちなみにメルミガーノとはパーチメントのことです。スペイン語の発音として響が良いことと、生豆の品質を守るパーチメントとというもの大切さに惹かれお店の名前にしたそうです。

ペルミガーノ カフェのプロモーションビデオがありますのでご紹介します。

Cafe Pergamino – farm to table meets coffee

Santa Barbara Estate(サンタバーバラ エステート)

サンタバーバラエステートはメデジンより南に40kmほどにある街Santa Barbaraにある農園です。農園はこの街以外にもいくつか点在していて事務所はメデジン寄りの街カルダスにあります。農園は7区画に別れており、今回はその内の5区画、Agualinda、La Joyeria、La Camelia、Veracruz、San Pascualを訪れました。全区画の面積は約200ヘクタールあります。コロンビアの多くの農園が3ヘクタールほどの小規模生産者ですので、Santa Barbara estateは広大です。標高は1,700mから2,000mにあり標高が高く高品質なコーヒー栽培に適しています。区画によってはコロンビア特有の急勾配な斜面に植えられたコーヒーの木も見られました。各区画では新品種の導入や栽培方法の変更、収穫したコーヒーチェリーを精製(果肉を除去して乾燥させてパーチメントコーヒーにする工程)するミル(ウエットミル/精製工場)の改善など、高品質コーヒーの栽培/生産に力を入れていました。どこの区画もきれいに保たれており、ピッカー(コーヒーを収穫する労働者)などの従業員の設備も充実していました。

事務所では輸出や国内での取引などのを管理するオフィスの他、焙煎工場、カッピングルーム(品質検査)、ドライミル(パーチメントコーヒーを脱穀して生豆のグレーディングやパッケージング、保管をおこなう工場)が併設されています。 カッピングではペドロさん一押しの素晴らしいコーヒーを味わうことができました。驚くほど華やかでフローラルな風味をもつカトゥーラ チロソという新品種やアンティオキアのコーヒーの特徴と言われる明るく爽やかな酸味を持つコーヒー、またしっかりとした甘さと力強い風味があるナチュラルのコーヒーなど様々なコーヒーがありました。

ペドロ氏

写真(上)カトゥーラ チロソについての説明をするペドロ氏

カトゥーラ チロソ

写真(上)細長いチェリーを付けるカトゥーラ チロソ。フローラルな風味が特徴です。La Cameliaにて。

 

ピッカー

写真(上)驚くほど素早い動きで一粒一粒コーヒーチェリーを摘む熟練のピッカー。La Joyeriaにて。

急勾配な斜面

写真(上)コロンビアに多く見られる急勾配な斜面に植えられたコーヒーの木。

サンパスカル

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