1. 2018年9月 ペルー出張レポート① パンゴアコーヒー

2018年9月 ペルー出張レポート① パンゴアコーヒー

2018年9月10日から16日まで南米のペルーに行ってまいりました。

簡単ではありますがご紹介させていただきます。

南米ペルーについて

正式名称は、ペルー共和国です。国の面積は日本の約3.4倍の約128万5,000㎢。人口は約3,216万人。首都はリマです。

国土は大きく三地域に分けられ、沿岸沿いのコスタ(太平洋側)、アンデス山脈が縦断するシエラ、アマゾン川流域(ブラジル側)のセルバと呼ばれています。

コーヒーの生産量は世界第7位の約250万袋(1袋=60kg)。輸出先は主にヨーロッパです。

コーヒー生産の地域は、国内の標高約1,000m〜2,000mの全域に広く分布しており、北のCajamaruca(カハマルカ)、中部のJunin(フニン)、南部のCusco(クスコ)などがあります。収穫期は地域にもよりますが、3月から9月くらいまで。今回の訪問は収穫期が終了した時期となります。

 

今回の訪問先のフニン地方へ

今回は中部のフニンを訪れました。

ペルーへは首都のリマから入国。

リマは人口約800万人の世界有数の都市です。海岸ではサーフィンを楽しむ人や、おしゃれなレストランでランチを楽しむ人たちなど、都市での生活を楽しまれています。大通りには多国籍企業が並び、多くの地元の方や観光客で賑わっていました。

 

フニンへは国内線に乗り、直線距離では150kmほど東にあるハウハという小さい街にいきます。飛行機でアンデス山脈を超えるのです。ハウハの空港は標高3,300mの高地にあり、やや空気が薄く感じられます。ハウハから車で南西方向に車で7時間揺られ、目的地へ向かいます。

途中標高4,000m以上の草木の乏しい高地を通り、緑豊富な標高800mほどの地域まで下っていきます。

 

 

そして、サン・マルティン・デ・パンゴアの町に着きました。

小さいですが賑やかな町は治安も良さそうに感じます。

ですがこの地域は長年センデロ・ルミノソというテロ組織に苦しめられて来た地域です。

2000年以降は比較的安定しているようですが、フニン州全域が依然として高レベルの警戒が必要とされています。

Pangoa Coffee (パンゴアコーヒー農業協同組合)

パンゴアコーヒーは正式名称Cooperativa Agraria Cafetalera Pangoaと言い、日本語に訳すとパンゴアコーヒー農業協同組合となります。この協同組合は1977年にサン・マルティン・デ・パンゴア近隣に住む約50名のコーヒー生産者により創設されました。1980年始めにはメンバーは約1,700ほどにまで成長しましたが、80年代から20年続いた“El Periodo del Terrorismo”(テロの時代)により、多くのメンバーが土地を捨て離れていきました。現在では、再び多くの生産者が加入をし始め、700名にまで回復しました。

この組合を90年代から約30年間牽引しているリーダーがエスペランサさんです。

エスペランサさん(右)

エスペランサさんは、治安が安定してきた2000年頃からフェアトレードやオーガニックなどの認証コーヒーの取得に着手して来ました。そして、2001年にはフェアトレード認証を取得。2002年には最初のオーガニック認証を取得し、現在ではメンバーの全てがオーガニックへの移行途中または取得済みです。これらの活動により以前に比べより多くの利益が生まれました。そして、エスペランサさんは、メンバー家族への教育などの各種ローン制度、保健医療制度を作り、技術支援を行い、生産工程の効率化などを積極的に進めています。さらに、標高の低い土地ではコーヒーの代わりにカカオの生産に切り替えを行ない成功しています。また蜂蜜の生産や、エコツーリズムへも活動を広げているそうです。

コーヒーに関しては、より高価格での販売が可能なスペシャルティコーヒー市場へ販売がされ始めていました。

スペシャルティコーヒーと認められるほどの高品質なコーヒーを栽培するのに何が必要なのか、改善するべきところはどこなのかと言った質問が多くあり、話し合いは長く続きました。

 

 

ウェアハウスを訪れ、管理システムなどについて聞きます。

カッピングでは、国際基準であるカップオブエクセレンスの評価シートを使用して、点数付けとコメントを記入し、フィードバックを行ないます。今回用意されたコーヒーには、全体的に明るく、ソフトな柑橘系の酸味が感じられるコーヒーが多くあり、スペシャルティコーヒーとしての品質を持ち合わせているコーヒーもしっかりとありました。品種はブルボンやカトゥーラなどの伝統的な品種がメインですが、最近非常に有名になったゲイシャ種もありました。

 

ペルー料理

ペルー料理はWorld’s Leading Culinary Destination(世界で最も美食を楽しめる国)という国際的な表彰式で6年連続で1位に選ばれています。和食、中華、フランス料理、イタリア料理を押し退いての評価ですから、ペルー料理の評価の高さがわかります。ペルー料理といえばレモンがしっかりと効いた魚介のマリネ、「セビーチェ」が有名です。今回も最終日に非常に美味しいセビーチェをいただきました。

またペルーは日系人の2世、3世が多いので、和食と融合された「ニッケイ」と呼ばれる料理もあります。こちらも最終日にリマでいただきました。和食のようですが、ペルー風の味付けがされており、創作料理とも言える非常にモダンで美味な品々を楽しむことができました。

下記の写真はパンゴアの地元レストランでいただいた魚料理です。淡水魚のパイチェをいただきました。別名ピラルクー、世界最大級の淡水魚として有名です。淡白な白身魚で食べやすい味わいでした。地元ならではの食材が食べれるのは嬉しいですね。

 

 

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